「子供に行き過ぎた除菌は必要ない」免疫学の専門家が指摘

公開日: 更新日:

 われわれの生活環境には、あらゆる所に無数の細菌が存在している。ただ、そのほとんどが無害なもので、人間に害を与えるような病原菌はごくわずかしかいない。3歳までの間にそうした無害な細菌といかに共存できるかが、免疫機構の強化に密接に関係しているのだ。

 実際、スウェーデンの研究グループは「手洗いよりも細菌を減らす効果が高い食洗機を使っている家庭の子供は、アレルギー発症リスクが2倍になる」と報告している。また、「子供が乳児期からペットを飼っていた家庭は、まったくペットに触れていなかった家庭に比べ、アレルギー疾患の発症が約16%低い」というデータもある。ペットを介してさまざまな細菌と接触する機会が多い分、免疫機構が鍛えられるという。

 日本の国立成育医療研究センターによる研究でも、2歳までに一回でも抗菌薬を使用したことがある子供は、5歳の時点で気管支ぜんそくになっているオッズ比が1・72、アトピー性皮膚炎が1・40、アレルギー性鼻炎が1・65といずれも高かった。2歳までに抗菌薬を使って腸内細菌が乱れたことが、アレルギー疾患の発症に影響した可能性が指摘されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網