「子供に行き過ぎた除菌は必要ない」免疫学の専門家が指摘

公開日: 更新日:

 腸内細菌は、ビフィズス菌や乳酸菌などの「善玉菌」、大腸菌などの「悪玉菌」、それ以外の「日和見菌」の3つのグループがある。中でも重要なのが日和見菌だ。日和見菌は腸内細菌の4分の3以上を占めていて、腸内の善玉菌が優位になると善玉に協力し、逆に悪玉菌が増えると悪玉の味方につく。病気の予防や免疫力をアップさせるには、強い抗酸化作用によって健康に役立つ善玉菌の優位を保ちながら、サポートする日和見菌の種類と数を増やす必要があるのだ。

■種類と数の多さが免疫力を高める

 日和見菌の種類をいかに増やせるかは、3歳までの生活ぶりが大きなカギを握っている。

「ヒトの腸内細菌の種類は生後3年間でほぼ決まるといわれ、それまでに体内に取り込んだ細菌がIgA抗体とくっついて定着することがわかっています。無菌状態だった母親の胎内から生まれてきた赤ちゃんは、そこらじゅうをなめて回ります。これは、多種多様な細菌を早く体内に取り込んで腸内細菌の種類と数を増やし、免疫機構を鍛えるためだと考えられているのです」(藤田氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?