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宮沢孝幸京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授

京都大学ウイルス・再生医科学研究所附属感染症モデル研究センターウイルス共進化分野准教授。日本獣医学会賞、ヤンソン賞などを受賞。小動物ウイルス病研究会、副会長。

コロナウイルスは最も複雑で賢い「RNAウイルス」のひとつ

公開日: 更新日:

 コロナウイルスは、「RNAウイルス」である。RNAウイルスは、遺伝情報として、「一続きのRNAをもっているもの」と、「遺伝情報を分割してもっているもの」がある。後者を「分節型RNAウイルス」と呼び、インフルエンザウイルスがその代表である。分節型RNAウイルスは、分節を他のウイルスと入れ替えることによって大きく変化する。

 コロナウイルスは、一続きのRNAを遺伝情報としてもっている。その長さは、RNAウイルス随一で、多くの遺伝子が含まれる。つまり、コロナウイルスは、もっとも複雑で賢いRNAウイルスのひとつなのである。

(つづく)

【連載】研究33年ウイルス学者が語る新型コロナ

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