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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

感染対策も大事だが コロナ禍でも怠るな「3つの健康対策」

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 対策は、30分に1回トイレに行ったり、エレベーターをやめて階段を使ったり。貧乏ゆすりもお勧めです。

 ②について、春の検診延期は秋に振り替えて対応する施設が多いようですが、秋以降も中止する施設は珍しくありません。対がん協会の調査によれば、今年の検診受診率は3割減るといわれています。がんの早期発見という点では、「今年は、まあいいか」という考え方は絶対にダメです。

 早期発見とは、がんを1センチから2センチの大きさのうちに見つけること。1つのがん細胞が1センチになるまでには大体20年かかりますが、1センチが2センチになるのは1~2年。肺がんは1年で、乳がんは2年です。つまり、がんによっては、今年の検診をパスすると、早期発見のチャンスを失う恐れがあるのです。

 実は私は毎年、東大病院で大腸内視鏡検査を受けていますが、今年は受けられませんでした。別の病院で受け、このリスクを回避しています。今年、検診を受けられない人は別の医療機関で夏のうちに受けるといいでしょう。秋は予約の振り替えで受けられない可能性がありますから。

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