著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

日米で注目研究 「座り過ぎ」はがん死の可能性が8割増える

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスは、良くも悪くも生活スタイルを一変させました。仕事との兼ね合いで大きいのが、在宅勤務の定着でしょう。大企業の間では、今後も在宅勤務を続けるケースが珍しくありません。

 たとえば、日立は2021年に「在宅勤務50%」を表明。生産現場のスタッフなどを除いて、週に2、3日を在宅勤務にすることで目標を達成する見通しです。富士通やリコー、ドワンゴなども在宅勤務を継続するといいます。

 在宅勤務の人たちの悩みは、座りっぱなしで動かないことでしょう。コロナ太りというキーワードも生まれました。今後の在宅勤務を考える上で、注目の研究結果が今月18日、医学誌JAMAに発表されました。

 米テキサス大MDアンダーソンがんセンターの研究チームは、脳卒中の横断調査を行うREGARDS研究に登録された45歳以上の3万人超のうち、がんの診断を受けていない8002人を5年間追跡。その結果、がんで亡くなった268人を、座る時間の長さで比較したところ、最も長いグループは最も短いグループに比べて82%も死亡リスクが高いのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情