著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

CDCがコロナ検査の基準を突如変更 トランプの意向との指摘も

公開日: 更新日:

 CDC(米疾病対策センター)が突然、新型コロナ検査の基準を変更し、衝撃が広がっています。

 これまでは「感染者とソーシャルディスタンスである1・8メートル以内で15分以上接触した者は全員検査すべき」と定められていました。ところが新たなガイドラインでは、同様に接触があっても「症状がなければ検査の必要なし」となりました。 コロナの感染者は無症状者が4割を占め、それでも感染力を持つサイレントスプレッダーの存在は、広く認識されつつあります。今回の基準変更は間接的にこれを否定することになり、医療関係者からは強い警告の声が上がっています。

 一方、ニューヨークやカリフォルニアなどの州は、独自の体制で検査数を数万人規模に拡大してきました。接触者をいち早く特定し、感染経路を明らかにして広がりを防ぐトラック&トレーシングも重要な役割を果たしています。また、検査でわかる人口あたりの感染率も、学校やその他の商業施設の再開の目安として使用されてきました。 「実は今回の決定は、トランプ政権の強い意向を受けたものだ」と報道したのはニューヨーク・タイムズです。CDCとトランプ政権のタスクフォースの話し合いで決まったとされていますが、かねて検査の重要性を強調していた国立アレルギー感染症研究所のファウチ博士は、喉のポリープ手術のため会議に出席していなかったことがわかっています。

 またトランプ大統領は、以前から検査を拡大すると感染者が増えるから検査の数を減らすようにと呼びかけてきました。

 そのため、今回はそのトランプ氏の意向が反映されたものではないかと推測されているのですが、政権はこれを否定しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    突然告げられた強制米留学、現地では毎日ドミニカ人全員に飯を奢り続け、球団の領収書を切った

  2. 2

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  3. 3

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  4. 4

    酷暑の大阪万博会場を歩いたら“地獄”だった! 午後の気温は40度近く、大屋根リングはガラガラ

  5. 5

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  1. 6

    長渕剛がイベント会社に破産申し立て…相次ぐ不運とトラブル相手の元女優アカウント削除で心配な近況

  2. 7

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  3. 8

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ

  4. 9

    中村芝翫に別れたはずの愛人と元サヤ報道…夫が不倫真っ只中でも妻・三田寛子は家族写真投稿の複雑胸中

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希“ゴリ押し”ローテ復帰が生む火種…弾き出される投手は堪ったもんじゃない