著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

ミカンには糖尿病や高脂血症に効果的な栄養素がぎっしり

公開日: 更新日:

 冬といえば、コタツにミカン。ミカンを目にする機会も増えてきたのではないでしょうか? 大きさにもよりますが、ミカンM玉1個当たり可食部のカロリーはおよそ34キロカロリーと大変低エネルギー。水分が多いのも特徴です。

 そんなミカンに含まれる栄養素でイメージしやすいのがビタミンCです。サイズにもよりますが、M玉のミカンを2個食べれば1日に必要とされる量の50ミリグラムが摂取できると報告され、「ビタミンCの宝庫」なんて呼び名もあるほどです。また、酸味のもとでありエネルギーをつくってくれる時に役立つクエン酸はミカン1個に1日の必要量が含まれています。

 最近、注目されているのが、温州ミカンに多く含まれ、オレンジの約10倍といわれているβクリプトキサンチンです。2型糖尿病などの生活習慣病、また骨粗しょう症や高脂血症などに対する効果が研究で明らかになっています。M玉ミカンを3個程度食べることで、研究をした際に効果のあった3ミリグラムに届くとされています。

「じょうのう」と呼ばれる果肉が包まれている薄い袋は食物繊維の一種であるペクチンが豊富で腸の働きを活性化してくれますし、「アルベド」という白いスジはヘスペリジンというポリフェノールの一種が多く含まれていて、冷え性改善やストレス緩和、中性脂肪低下などの機能性がうたわれています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった