日本上陸「変異種」は最悪期の始まりか感染収束の始まりか

公開日: 更新日:

 ついに新型コロナウイルスの変異種の世界的流行が始まった。英国を中心に欧州で昨年末に発見された新型コロナウイルスの変異種は昨年12月25日には日本でも確認されたが、もっと前に上陸していた可能性もある。その後、北米などでも発見され、従来型から変異種への置き換わりが急速に進んでいる。

 コロナウイルスは通常、12日程度に1アミノ酸が変異し、年間30個程度、変異が蓄積することが知られている。

 しかし今回は、ウイルスが細胞に侵入する際に働く遺伝子免疫を制御する遺伝子に変異が入った新種が拡散していることから、感染拡大スピードが増大し、新たな悲劇を生むのではないか、と緊張しているのだ。

 実際、新たな変異株を公表した英国の学者は、従来型よりも感染力が56%強いことを公表し、これまでは少なかった子供の感染も増加するのではないか、と警告を発している。

 今回のウイルスの変化はさらなる悲劇を生むのか、それとも感染収束の始まりなのか?

 宮沢孝幸京都大准教授(ウイルス学)が言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑