コロナ後遺症「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」を疑う症状

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 新型コロナウイルスの後遺症として注目を集めているのが「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)」だ。ME/CFS治療・研究の第一人者である国立精神・神経医療研究センター神経研究所免疫研究部部長の山村隆医師に話を聞いた。

「ME/CFSは原因がはっきりと分かっていませんが、3~4割はウイルス感染後の発症です。また、ME/CFSの患者さんの脳を特殊なソフトを使って調べると、右上縦束という部分に異常が見られることが、われわれの研究で明らかになっています」

 感染症から回復しても体内にウイルスが残っており、それに対して免疫機能が過剰に反応し、脳に炎症が起こっているのではないか。山村医師らは、ME/CFSの原因をそう考えている。

 症状は非常に多岐にわたる。一般的な検査では異常が見つからないため、診断がつくまで何年も要する人も少なくない。いまだ診断がついていない人がたくさんいることも考えられる。

 一方で、山村医師は「ME/CFSについて正しく理解している医師なら、30分ほど患者さんのお話を伺い、一般的な検査で除外診断をすれば、9割方、診断できる」と指摘する。

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