病気を未然に防ぎ早期発見する「検査」に力を入れて取り組む

公開日: 更新日:

川畑動物病院(川畑健獣医師)/健康検査

 地域密着型で動物全般を診る。川畑健獣医師は、父・充院長と共に本院と大津分院を切り盛りする2代目だ。

 同院の特徴は、一般診療に加え、眼科、皮膚科、整形外科、循環器科、軟部外科のほか、動物行動学、エキゾチックなどで専門治療を行い、大学に所属する獣医師スタッフが多いこと。最近は、野良猫の不妊手術や里親譲渡などの社会貢献活動も行い、常勤獣医師10人、非常勤獣医師7名、動物看護師10人で診療に当たっている。

「患者さんの大半は、健康意識の高い飼い主さんばかり。ですから、病気を未然に防ぐ、早期発見する『健康検査』に力を入れて取り組んでいます」

 受検間隔が分かりやすいように、シーズンで強化期間を設ける。1~3月は「猫のシニア検査」、4~6月は予防接種を中心に「春の健康検査(犬)」、7~9月は「犬の歯科検診」、10~12月が「犬のシニア検査」になる。

「最近では、お年寄りのラブラドールの盲腸に、がんの一種の消化管間質腫瘍(GIST)が見つかりました。普通であればワンちゃんの場合、嘔吐や下痢が表れ、巨大腫瘤として発見されるケースがほとんどです」

 手術は外科担当の川畑獣医師。約3センチ大ほどの肉腫を摘出し、病理検査でも完全切除が確認された。

「大型犬で比較的多く見つかるのは脾臓腫瘍。脾臓が破裂して、初めて症状が表れるので定期検査でないと早期発見は難しい。膀胱結石や腎結石もX線検査で偶然見つかることがよくあります」

 検査項目は、血液検査、X線、超音波、眼科、歯科など、すべて受ければ3万円前後かかる。

「それでも早期発見できれば、かかる治療費負担を少なく抑えられる。動物の病気は、生死に直結することが少なくありません。健康検査は、忘れず受けさせてあげて下さい」

《病院データ》
●住所=神奈川県横須賀市岩戸1―11―15
●診療時間=9~12時/14~18時30分
●休診日=無休
●電話=046・834・2757

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束