【ペット由来感染症】適度な距離感で接することが必要

公開日: 更新日:

みずほ台動物病院(埼玉・富士見市) 兼島孝院長

 国内の15歳未満の子供の人口は1571万人(2017年)。一方、ペットとして飼われている犬猫の飼育頭数は1844万頭(同)。少子高齢化や核家族化が進み、いまやペットは家族の一員として大事な存在となっている。しかも、ほとんどのペットがいまは室内で飼われていて、人と動物との関係はより濃密になっている。

 そこで知っておかなくてはいけないのが、ペットから人にうつる病気の知識だ。「人獣共通感染症(ズーノーシス)」に詳しい獣医師で、みずほ台動物病院(埼玉・富士見市)兼島孝院長が言う。

「ペットを飼っている人は、動物を『恋人』のように思っている人が非常に多い。しかし、ペットとは『友達』と同じような距離感で接することが大切です。そして、過度な心配は無用ですが、何か体調が悪くなって医療機関を受診するときは、必ずペットを飼っていることを医師に伝えることが重要です」

 ペットとの距離感は、具体的にはこうだ。〈寝室を一緒にしない〉〈口移しや同じはしで食べ物を与えない〉〈キスをしたり、顔をなめられたりしない〉〈ペットに触ったり、一緒に遊んだあとは必ず手を洗う〉〈かまれたり、ひっかかれたりしないようにしつけをする(爪を短く切る)〉などだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」