<8>母はようやく退院するも足腰が弱って車いすが必要な状態に

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスに感染して入院中の85歳になる母親は、なかなか症状が改善せず治療が続いている。

 母は、「頑張りも苦しい」「早く退院したい」「生きるのに疲れる」「元気になりたい」「1人になってもしっかり生きてね」などと精神的に参っている様子だ。ただ、レムデシビル、ステロイド、抗生剤の併用の効果で、コロナの諸症状がゆっくりと回復している。血中酸素濃度も悪くない。しっかり食べている。睡眠もとれている。なのに、母自身には肺炎が悪化していると感じるのはなぜだろう。弱音が続く。不憫になった。

 母の入院17日目。レムデシビル点滴投与10日目(終了)。ステロイドと抗生剤投与4日目。肺の影は憎悪している。新しい病変も見られる。まだ退院後に体調急変の可能性がある。炎症反応の指標であるCRP値も依然高値。退院して環境が変わるのも心配だ。急いで退院して良いことはなさそうだ。心配なので、レムデシビルをもう1クール5日間の投与を希望した。これは「10日間が最大」とのことで叶わなかった。

 入院22日目。ステロイドと抗生剤9日目。胸部CTは肺の影が薄く、範囲も狭くなった。CRPも0・15と大幅に改善。ステロイドと抗生剤も翌日で10日間の区切りとなり、ついに母の退院が決定した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因