新たな薄毛治療 痛みなく頭皮の細胞を若返らせ髪の毛を生やす

公開日: 更新日:

 近年、アンチエイジングの分野で注目を集めているのが幹細胞培養上清液だ。約1年半前からこれを用いて、薄毛対策をはじめとしたさまざまな治療を行う「麹町皮ふ科・形成外科クリニック」の苅部淳院長に話を聞いた。

 幹細胞は、体をつくるどの細胞にも変化できる「分化能」と、同じ能力を持った細胞に分裂できる「自己複製能」を持った細胞で、再生医療に用いられている。京都大学・山中伸弥教授が開発したiPS細胞も、幹細胞のひとつだ。

「幹細胞は、特殊な培養液を用いて増やしていきます。その培養液から幹細胞を取り除いた液体が、幹細胞培養上清液になります」

 幹細胞培養上清液には、幹細胞から分泌された成長因子や免疫調整因子、抗炎症性因子、神経再生因子などの300種類を超える成分が含まれている。この液体を投与することで、老化した部位の修復、毛細血管や血管壁の修復が促される。

「薄毛治療の場合、100人以上の方に治療を行っていますが、『生えなかった』と話す患者さんは今のところいません。治療ではあらゆる角度から患者さんの頭皮の状態を撮影し、経過を追っていきます。その写真を見ても改善されているのは明らかです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」