肺がんで余命宣告され…俳優・御木裕さんが克服までを語る「目が覚めたら医者が3人深刻な顔を」

公開日: 更新日:

■主治医の言う通りの治療をしただけ

 思えば、自分よりも周りがアタフタしていた。自分はまるで死ぬ気がしなかったから割と平常心だった。でも何かあって周りに迷惑をかけちゃいけないから、余命宣告されてすぐに白金(港区)にある家やマンションを処分して、寄進させていただいた。弟には「葬儀だけは小さくやってくれ」と伝えてね。そこまで準備したのに、どんどんよくなっていくから周りは不思議がっていたよ。

 5回目の抗がん剤治療が終わった頃にはずいぶん元気になっていたので治療は終了。余命宣告をした主治医も事情があって病院を離れることになった。その去り際に、「祈りってあるんですかね」とつぶやいていたことが今でも印象に残っているよ。

 いろいろな高額医療を勧めてくれる人もいたけれど、大金をかけて治そうとはまったく思わなかった。だから僕は主治医の言う通りの治療をしただけ。周りがいろいろ言う中で僕がそれを選んだのは、昔から「医者と僧侶は大事にしろ」と言われてきたから。それだけは守ろうと思ったまでのことだよ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    すい臓がんの治療が成功しやすい条件…2年前に公表の日テレ菅谷大介アナは箱根旅行

  3. 3

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  4. 4

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  5. 5

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  1. 6

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  2. 7

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    志茂田景樹さんは「要介護5」の車イス生活に…施設は合わず、自宅で前向きな日々

  5. 10

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?