「水疱性類天疱瘡」は湿疹や蕁麻疹と誤診されると重症化の恐れ

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 治療はステロイドの外用薬や内服が中心で、炎症を抑えて、抗体ができないようにしていきます。ステロイドのみで症状が抑えきれない場合は免疫グロブリンを大量に注射する方法もあります。それでも効果がなければ抗体を血液ごと除去する、血漿交換療法を行うこともあります。これは大掛かりな治療法となりますが、極端に言えば、ここまでしなければ症状が治りにくい病気でもあるのです。

 さらに厄介なのがステロイドによる治療の副作用です。高血圧、免疫力の低下、骨粗しょう症、うつ病などさまざまな副作用があります。また、ステロイドには食欲増進という副作用があり、糖尿病の患者さんにとっては悩ましいものです。しかも、高齢の方が悪化して入院治療をするとなると、入院中に足腰が弱って寝たきりになるリスクが上がります。

 ですから、湿疹が出始めた初期の段階で正しい治療に入ることが、とても大切なのです。

 早期に治療を始めると寛解に近い状態まで持っていくことも可能です。水ぶくれができたら放置せずに皮膚科にかかること。治療を受けてもなかなか良くならない場合は、皮膚を取って調べることができる病院へ紹介してもらってください。

 これらが、水疱性類天疱瘡治療の重要なポイントです。コロナで病院に行きにくいとは思いますが、水疱性類天疱瘡は厄介な病気ですので、早めに皮膚科を受診しましょう。

日本大学医学部付属板橋病院皮膚科病棟医長・葉山惟大医師(皮膚科専門医)

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