著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

新学期の米国で子供のコロナ感染が拡大 1学区で教師ら13人死亡も

公開日: 更新日:

 デルタ株が猛威を振るうアメリカでは、新学期が始まった時点でのコロナ感染者の4人に1人が子供というニュースが衝撃を与えています。

 新規感染者は、ワクチン接種が遅れている南部の州を中心に1日約14万人。米国小児科学会によればその26%が18歳に満たない子供とのことでした。

 アメリカでは8月中旬から新学期が順次スタートし、中にはパンデミックが始まって以降初めて対面授業に戻る学校も少なくありません。子供の感染者の割合はこのタイミングで10%近く増え、すでに学校閉鎖も起こっています。

 子供は重症化しないとよく言われますが、CDC(アメリカ疾病対策センター)によれば現在の子供の入院患者は約2400人で毎日370人が新たに入院し、2カ月間で5倍に増加したと報告されています。入院する子供の多くは合併症を持つことが多いという意見の一方で、実際には半数近くが特に既往症を持たない健康な子供だということも分かっています。

 こうした中でショックだったのは、フロリダ州マイアミデード郡の公立校で8月中旬以降、13人の先生や学校職員が次々に亡くなったというニュースです。フロリダ州は同じ南部のテキサス州と並び、共和党知事と州政府がマスクやワクチンの義務付けに反対し、特に学校でのマスクの義務付けを禁止。違反した自治体への予算カットなどを示唆してきました。しかし多くの学区ではそれに反発、独自にマスクを義務付け激しい論争となっています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状