コロナ収束への道<1>「いまこそ2類から5類に落とすべき」

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「冬の第6波は第5波以上に感染者数は増える可能性が高い。しかも、季節性インフルエンザ流行期と重なるため多数の発熱患者が発生する。両者の鑑別は難しく、多くの疑似新型コロナ患者が5波以上にICUベッドなどを占領し、病床を圧迫するでしょう。すると他の外科手術なども影響を受けます。2類のままだと、医療機関と保健所が機能停止に陥る恐れがあるのです。そうなると泣くのは患者さんです」

 実際、第5波では病床逼迫が叫ばれながら重症者用ベッドの使用率は50数%にとどまった。

「医療資源はあったのに効率的に使えなかった。本来ならもっと多くの命を救えたはず。いまのコロナ医療体制は非効率と言えます」

 大学病院での勤務経験がある笹倉院長は、大病院の最新情報を把握することが、円滑な患者支援、医療連携につながるとして、いまも週1回、渋谷区内の拠点病院で外勤を続けている。

「5類に落とさないと危ない」と危機感を募らせるのは、大病院とクリニックの両方の視点でコロナ対策を見てきたからだ。

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