歯周病発見アプリの精度と課題 東北大とドコモが共同開発

公開日: 更新日:

 歯周病発見AIは、データの学習において特徴量の設計から選択、抽出に至るまで、人の手を借りずに自動的に行う「ディープラーニング(深層学習)」という技術を用いている。数万枚の口腔内画像のデータを学習させているという。

■目標とする感度・特異度は80%以上

 では、どれくらいの精度を目標としているのか。NTTドコモ・クロステック開発部の土井千章課長が言う。

「適切な環境下で撮影した場合に目標とする学習モデルの精度は、感度・特異度ともに80%以上です。しかし、一般ユーザーが自身のスマホで撮影する実現場では、明るさや撮影角度などで精度が左右されることが考えられます。適切な環境で撮影いただけるようにアプリ上で的確にガイダンスすることができれば、実現場での精度を担保することが可能だと思います」

 歯周病発見AIは、来年度中の実用化を目指しているという。

 また、「顎関節症発見AI」と「口腔がん発見AI」の開発も並行して進められている。顎関節症発見AIは口の開閉動画データなどから検出する一般ユーザー向けアプリ、口腔がん発見AIは歯科医師の診断を支援する製品を想定しているという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」