抗体カクテル「ロナプリーブ」が新型コロナの予防薬になった根拠

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 今回の承認の根拠となった論文のひとつは「COVID-19を予防するための2つの抗体を組み合わせた製剤 REGEN-COVの皮下注射」である。世界的にも有名な医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載されている。

 研究では、患者がSARS-CoV-2感染の診断を受けてから96時間以内に組み入れた家庭内接触者(12歳以上)が対象となった。被験者は抗体カクテル群とプラセボ群にランダムに振り分け、感染予防効果を検証している。その結果、症状を伴うSARS-CoV-2感染は、抗体カクテル群753例中11例(1.5%)、プラセボ群752例中59例(7.8%)で、感染予防効果は81.4%となった。

■あくまで限定使用

 これとは別に感染が確認された無症候性患者204人をカシリビマブ/イムデビマブ1200ミリグラムを1回皮下注射した群と偽薬を投与した群を比較した研究もある。結果は新型コロナウイルス感染症に進行するリスクを31%軽減したという。

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