抗体カクテル「ロナプリーブ」が新型コロナの予防薬になった根拠

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 現在使用中のワクチンの有効率はおおよそ95%。それよりは劣るものの、それなりに感染を予防できる効果が実証されていることになる。ただし、現状では以下の条件をすべて満たす患者に限定して投与することになっている。

①SARS-CoV-2による感染症患者の同居家族または共同生活者等の濃厚接触者、または無症状のSARS-CoV-2病原体保有者②原則として、SARS-CoV-2による感染症の重症化リスク因子を有する者③SARS-CoV-2による感染症に対するワクチン接種歴を有しない者、またはワクチン接種歴を有する場合でその効果が不十分と考えられる者――。

 このため実際に使用できる人は、かなり限定されることになる。

 今回は投与方法として静脈への点滴以外に新たに皮下注射も認められた。注射は腹部か上腕、太ももの別の場所に4カ所打つ必要がある。患者の負担となるが、投与が簡単になることから往診での投与が可能になる。

 ただ、現状では同薬の副作用に関する臨床データの蓄積も十分とは言えず、ワクチンに代わる予防手段とは言えない。

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