抗体カクテル「ロナプリーブ」が新型コロナの予防薬になった根拠

公開日: 更新日:

 これまで新型コロナウイルス感染症の軽症~中等症向けの治療薬として用いられてきた抗体カクテル(カシリビマブ/イムデビマブ=商品名ロナプリーブ)が、新型コロナウイルス感染症の予防薬、および無症状の感染者に対する治療薬として適応拡大されることになった。

 11月4日の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会が承認した。

 ワクチンは、体内に侵入した新型コロナウイルスを攻撃する抗体を数週間かけてつくる。しかし、抗体カクテルは直接体内に抗体を投与するため即効性があるうえ、感染の可能性がある段階で投与すれば感染を防ぐ効果が期待できるという。

 ただし、同じウイルスの働きを抑えるモノクローナル抗体である抗体カクテル療法ソトロビマブ(商品名ゼビュディ)に予防投与の適応はない。

 カシリビマブ/イムデビマブの効能効果は「SARS-CoV-2による感染症」から、「SARS-CoV-2による感染症及びその発症抑制」に変更となる。ちなみにWHOは新型コロナウイルス感染症の正式名称を「COVID-19」としているが、国際ウイルス分類委員会はウイルス名を「SARS-CoV-2」としている。SARS(重症急性呼吸器症候群)を引き起こすウイルス(SARS-CoV)の姉妹種であるためだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景