急性低血圧を甘く見てはいけない…コロナワクチン接種後にも多数報告

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 もうひとつ気を付けるべきなのが「起立性低血圧」だ。急な立ち上がりや、長時間立ち続けていることで生じる。

「立ち上がるとき、重力によって血液が上半身から下半身に移動してたまります。それにより全身から心臓に戻る血液の量が一時的に減り、心拍出量が低下して血圧も下がります。このとき、通常であれば交感神経が働いて血管を収縮させ、速やかに血圧を正常化します。しかし、脳の動脈硬化が進んでいる人などは交感神経がうまく働かないため、血圧が下がったままの状態になってしまうのです」

 起立性低血圧は、心血管疾患のリスクもアップさせる。

 2018年に米国心臓協会雑誌(JAHA)で発表された米ジョンズ・ホプキンス大学の研究がある。平均54歳の9139人を26年間にわたり追跡したところ、起立性低血圧がある人は、冠動脈疾患が2.77倍、心筋梗塞が1.88倍、脳卒中が1.83倍、心不全が1.65倍、心血管病による死亡も1.68倍と増加していた。

 また、起立性低血圧は、頚動脈内膜肥厚、プラーク、心筋障害、心機能低下と関係があることもわかった。

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