著者のコラム一覧
天野陽介日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部客員研究員も務める。日本伝統鍼灸学会、東亜医学協会、全日本鍼灸学会、日本医史学会、日本東洋医学会所属。

鍼灸はなぜ効く?そのメカニズムはどのようなものなのか

公開日: 更新日:

まだ完全に科学的に解明されているわけではない

 そしてその刺激により、もともと体に備わっている調節機能を促して整えるわけですが、その機能はさまざまです。

 たとえば過剰な痛みの伝達を抑制する「疼痛抑制系」や、血圧や呼吸数に心拍数や体温といった体内の特定の機能を自動的に調節する「自律神経系」、さらには体の働きを調節する化学物質をつかさどる「ホルモン系」、また細菌やウイルスなどの微生物、あるいは「異物」と呼ばれる自分の体にはもともとないもの(非自己)から体(自己)を守る「免疫系」といった、いずれも身体の循環・代謝や働きに関わる重要機能です。

 とはいえそんな体を整える効果のある鍼灸ですが、長い年月に裏打ちされた実績によって行われる部分も多く、実はまだ完全に科学的に解明されているわけではありません。ですが、現在は鍼灸に関する研究が盛んに行われており、今後は新たに解明されてくる部分も増えていくものと思われます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも