自由診療歯科医が教える歯のケア(4)“歯なし”を放っておくとどうなる?

公開日: 更新日:

「しかも、最近は歯全体を覆うようにかぶせる人工の歯(クラウン)をより白くみせるために厚めのものを使う歯科医院が増えています。そのため患者さん自身の天然歯をより大きく削らなくてはならず、治療した歯が以前に比べ長持ちしづらくなっているのです」

 最近の自由診療では治療が必要な歯の写真を特殊なカメラで撮影し、そのデータを基に歯の材料となるブロックを自動で削り出す機械が普及。歯科技工所に依頼しなくてもその場で白いクラウンやインレー(詰め物)ができるため、治療する時間のない患者に歓迎されている。しかし、従来のやり方なら歯科技工士が時間をかけて患者の歯に合ったクラウンを作れるのに対して、機械だとある程度の型にはまった、やや厚みのあるクラウンしか作れない。そのため、それをかぶせるにはある程度患者の歯を単純な形にする必要があり、より大きく削らざるを得ないとされる。結果的に歯の歯根が割れやすくなるリスクを気にする歯科医師もいるという。

「いずれにせよ、歯を失ったら、すぐにインプラント、入れ歯、ブリッジで失った歯をカバーすることが重要です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲