自由診療歯科医が教える歯のケア(4)“歯なし”を放っておくとどうなる?

公開日: 更新日:

 これまで歯のケアについて紹介してきた。しかし、いくらケアしても年齢を重ねるうちに歯周病や虫歯などにより歯を失っていく。いずれ、入れ歯やインプラントを検討しなければならない。そのとき、どう考えたらいいのか? 自由診療歯科医で「八重洲歯科クリニック」の木村陽介院長に聞いた。

「最近は歯がないことへの危機感が薄い人が多いのに驚かされます。60歳くらいまではそれでも平気だったのかもしれません。しかし、歯茎を失ったままにしておくと隣の歯が倒れてきたり、下の歯がない場合は上の歯が、上の歯がない場合は下の歯に圧がかからないために歯が出てきます」

 結果として歯を失えば噛み合わせも悪くなる。寝ている間に歯ぎしりをするようになる。顎の関節へも負担がかかるようになる。つまり、ゆっくりだが着実に歯全体が悪くなるという。

 歯を失う最大の原因は歯周病だが、歯科医院でしかできない歯茎の下の歯垢の除去や噛み合わせの調整を定期的に行っていないことも原因になる。また、治療の仕方によっては歯が長持ちしない場合もあるので注意が必要だ。たとえば虫歯治療で歯髄を取る際に根の先まできちんと治療できていないことが原因になるケースも多いという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?