かつて治療した「銀歯」は放っておくとトラブルの原因になる

公開日: 更新日:

冷たいものを飲むと痛みが…

 暑い夏、冷たい飲み物を口に入れるたび、ズキンと奥歯に痛みが走る。気になって歯科医院で診てもらうと、かつて治療した「銀歯」が原因だった――。こんなケースが増えているという。思い当たる人は、銀歯の状態をしっかりチェックしたい。小林歯科医院の小林友貴氏に詳しく聞いた。

 治療はしっかり終わっているからと安心していた銀歯が、年月を経てトラブルを起こすケースは珍しくないという。

「現在、健康保険の適用範囲内で一般的に使われている銀歯は、パラジウム合金という金属です。銀だけでなく、パラジウム、銅、金、亜鉛、スズ、インジウム、イリジウムといったさまざまな金属が含まれています。硬くて強度が高い特徴がありますが、金属なので年月が経過すると唾液などの影響で徐々に溶け出したり、細かな傷がついたり、すり減るなどして劣化していきます。すると、詰め物と歯の間に隙間が生まれ、そこから細菌が入り込む。0.7マイクロメートルの隙間があれば細菌は侵入できるといわれているので十分な隙間です。細菌が侵入するのは銀歯の下で歯ブラシは届きません。それで銀歯の下が虫歯になってしまうのです。そうなると、冷たいものを飲んだときの刺激や、食事をしたときに銀歯が沈んで受ける衝撃によって、痛みが出るようになります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも