園子温監督が心筋梗塞を振り返る「もう少し病院が遠かったら死んでいたかも…」

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 だいぶ息を荒くしながら郵便局で小包を出した帰り道、動悸が止まらなくなりました。「いつものやつだ」と思って、自宅に着いて水を飲んだのですが、飲んだら余計に動悸が強くなってきて「これは危ないやつかな」と感じ始めました。さらにどんどん苦しくなってきたため、病院にいる妻に電話をして「心臓が変だ」と訴えました。すると、妻から「とりあえず玄関の外に出るように」と指示があり、苦しさの中で四つん這いになりながらなんとか外まで行った辺りでもうしゃべれなくなりました。

 その後、妻が手配してくれた救急車が来て病院に運ばれました。でも、乗せられてサイレンが鳴ったと思ったら、すぐ鳴りやんでしまった。よく考えたら、救急病院は家のすぐそば。だから助かったのだと思います。

 意識がない間にカテーテルで心臓の血管の詰まりを取り除く手術をしました。ただ、1分死んでいたので一部は壊死していて、僕は今、ちょっとだけ壊死した心臓で生きています。

 心肺停止からは電気ショックの3回目で意識が戻ったらしいです。普通は1~2回で戻るもので、3回目以降は望みがだんだん薄くなるそうです。意識がない間、あまりにきれいな星空の中にいたので、目覚めた時、急に病院の天井が見えて、景色の落差に地獄に落ちたかと思いました(笑い)。

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