著者のコラム一覧
安井謙二整形外科医

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

「腱板断裂」は腕の上げ下げはできるが途中で痛みを覚える

公開日: 更新日:

 動かしづらさを伴う肩の痛みで、それが中年以降に起こった場合、病院では往々にして「五十肩」という一言でまとめられがち。しかし、五十肩は正しい病名ではなく、原因によっていくつかの病名に分けられることは、本欄で紹介してきた通りです。五十肩で最も多い凍結肩に続き、今回からは中年以降に起きる肩痛のひとつ、「腱板断裂」についてお話しします。

 胴体と腕をつなぐ肩関節は、17個の筋肉でつながっています。そのうち棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つの筋肉をまとめて「腱板」と呼んでいます。ここが加齢やケガで断裂し痛みを生じたのが腱板断裂です。

「腱板」断裂と病名になるくらいですので、肩を語る上でとても大事な筋肉です。しかし、腱板は肩の丸みを帯びた外側の筋肉(三角筋といいます)の奥に隠れた内側の筋肉であるため、見たり触れたりしにくく、想像が湧かないかもしれません。

 凍結肩と腱板断裂では、症状にそれぞれ特徴があります。凍結肩では、気をつけの姿勢から前方向へバンザイをしても水平程度しか上がりません。他人の力でそれ以上に動かそうとしてもガチガチに硬く、患者さんは痛みを覚えるだけ。逆に胸の前辺りの、動かせる狭い範囲では痛みは感じません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    和久田麻由子は“女子御三家”の女子学院から東大へ 元NHKの先輩・膳場貴子と重なるキャリア

  2. 2

    嵐「最後の楽曲」好調の裏で起きた異変…ボイトレを続けた櫻井翔は歌声をキープ

  3. 3

    永田町で飛び交う高市首相の「健康不安」説…風邪の疑いで外交キャンセル、総理総裁の器にも疑問符

  4. 4

    高市首相が高額療養費見直しめぐり「丁寧に議論した」は大ウソ 患者団体を“アリバイ”に利用する悪辣

  5. 5

    活動停止→STARTO社退社後も“芸能界引退”はしない? 嵐リーダー大野智の“マル秘”ビジネスプラン

  1. 6

    戸田恵梨香「リブート」出演で“新ファッション女王”へ 衣装&ジュエリーがSNS席巻、松嶋菜々子超えの存在感

  2. 7

    侍Jを苦しめるNPB「選手ファースト」の嘘っぱち トレーナーの劣悪待遇に俳優・渡辺謙もビックリ?

  3. 8

    米国偏重ルールのWBCに「ふざけるな!」 MLBのカネ儲けのために侍Jが必死で戦う“ねじれ”の図式

  4. 9

    「おまえに4番を打ってほしい」石毛宏典監督は最後の試合前にこう告げた

  5. 10

    WBCイタリア代表が「有名選手ゼロ」でも強いワケ 米国撃破で予選R1位突破、準決勝で侍Jと対戦も