認知症の平均余命は? 亡くなるまで介護が不要な人の特徴

公開日: 更新日:

 認知症の平均余命は、一般的に治療の開始時期にもよりますが、発症から5~12年といわれます。大規模な生活習慣病の疫学調査として知られる「久山町研究」(1961年から実施)によると、アルツハイマー型認知症は、10年生存率が18.9%、血管性認知症は13.2%、レビー小体型認知症は2.2%と報告されています。

 たとえば、認知症全体の6割以上を占めるアルツハイマー型認知症の場合、進行は比較的緩やかですが、多くは発症した時点ですでに進行しています。2~3年経って分かりやすい症状が出たことで、診断を受ける患者さんが多いので、実際は余命がもっと短い人もいます。

 進行がはじまっていれば、脳に原因物質であるアミロイドβが蓄積しています。

 そのため根本的に進行を止めることはできないと考えた方がよいでしょう。

 現在、アリセプトやレミニールといった認知症の進行を遅らせる薬も出ていますが、過去の例からみても発症しはじめてから飲んでも、著しい効果はありません。余命を延ばすほどの期待はできないでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?