著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【ラッキョウ】「心」に働きかけて心臓トラブル改善に威力を発揮

公開日: 更新日:

 激しい運動をしたわけでもなく、緊張もしていないのに、胸がドキドキするとなんだか不安になるもの。年齢を重ねるにつれて、動悸(どうき)を引き起こしやすい要因が増えていきます。

 加齢による全身の臓器の機能低下に伴って、心臓は生命を維持するために変化を来します。心臓の壁が厚くなったり、広がりにくくなったりするのです。また、血液の逆流を防ぐ大動脈弁や僧帽弁が変性して、正しく機能しない状態になることもあります。

 これらの結果、心臓トラブルが起こって心機能が低下すると動悸が現れます。ほかにも老化に伴う高血圧、貧血、自律神経機能低下も動悸の原因になります。

 中医学では、動悸の多くは「心」とよばれる臓器の機能低下によるものと考えます。心は血脈と血液循環機能をつかさどり、血を押し出し、全身に行きわたらせる働きがあります。また、思考や感情などの精神活動をコントロールする役割も果たしています。心の働きが弱まると、動悸、息切れや不安感、無気力、不眠といった不調が起きやすくなるのです。

 心は暑さに弱く、夏にその機能が低下しがちです。この時季は、とくに心をケアする食養生を心がけましょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々