著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」名誉院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

杉田玄白が嘆いた梅毒流行 貧困と感染症に無知な遊女の末路

公開日: 更新日:

 日本に梅毒が伝わったのは1500年代と言われていますが、その感染力の強さからたちまち日本全土に広がります。それに拍車をかけたのが、江戸時代に全国各地でつくられた遊郭です。

 万葉集で「遊行女婦(うかれめ)」と記述された遊女たちを管理するため、日本で最初に遊郭をつくったのは豊臣秀吉です。大坂城築城とともに整備された城下町と区別すべく、いまの道頓堀に遊郭を設置しました。その後、京都の二条城のそばにも遊郭をつくります。

 さらに徳川家康は、関ヶ原の戦いで焼失した二条城再建の際に、二条の遊郭を六条に移転させました。これが日本の三大遊郭のひとつ「島原」になったと言われています。

 江戸の吉原は敷地2万坪とも言われる広大な敷地を持ち、最盛期には数千人の遊女がいたとされます。1612年、江戸中の遊女を集めて町をつくることを願い出た庄司甚右衛門という人物がつくったと言われています。ちなみに、大坂の「新町」、京都の「島原」、江戸の「吉原」が日本三大遊郭と呼ばれます。

 江戸時代、遊郭に身を沈める女性は借金に苦しむ女性、とのイメージがありますが、必ずしも正しくありません。売春や盗みを働いた罪として人別帖から除かれ、個人に下げ渡される、奴隷となって奴女郎になった者も少なからずいたと言われています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    戸郷が離脱、則本メッタ打ちで巨人が緊急補強へ…候補に挙がる「オリックス投手」の名前

  2. 2

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  3. 3

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 4

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  5. 5

    ベネズエラの剛腕マチャドが今オフ、オリックスとの契約満了で日米争奪戦に発展か

  1. 6

    小池栄子が一番の被害者? 佐藤二朗“ハラスメント騒動”に足引っ張られた「さよならノワール」の評価は上々

  2. 7

    高市首相が衆院集中審議に“出たくない”とブー垂れ…身内の自民国対「もう疲れ果てた…」ヘトヘトのお気の毒

  3. 8

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  4. 9

    白井球審への“侮辱行為”で退場した一部始終「何やおまえ、いい加減にしろよ!おまえも未熟なんだから…」

  5. 10

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も