著者のコラム一覧
安井謙二整形外科医

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

肩が上がらず戸棚に手を伸ばすのも不自由…病名は頚椎症性筋委縮症

公開日: 更新日:

 1カ月前から左肩が上がらなくなった73歳の男性。幸いにも痛みはなかったのですが、戸棚に手を伸ばすのも不自由なため、高血圧の治療を受けているかかりつけ医に相談しました。

 肩のレントゲンでは、骨には問題はなさそうとのこと。肩の腱が切れているせいで上がらないのかもしれないとMRIを撮り、総合病院の整形外科を紹介してもらいました。

 診察ではまずバンザイを指示されましたが、まったくできません。しかし、右手で左腕を持ち上げれば不思議なことに上がるのです。ただ、バンザイの位置で右手を離すとストンと落ちてしまいます。肩のMRIを確認したところ腱板断裂はないとのことでした。

 肩以外についても診察を受けると、実は左肩の筋力だけでなく、左肘や手首周りの筋力も弱くなっており、左腕の反射が低下していることが判明しました。

 首のレントゲン撮影も追加。その画像から、加齢による変化と部分的に骨がズレていると指摘されました。さらに首のMRIで調べると、骨がズレた部位で脊髄が狭まり圧迫されていました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁