著者のコラム一覧
安井謙二整形外科医

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

「肩」に問題ありと思っていたら「首」からくる神経痛だった

公開日: 更新日:

 1週間ほど前から左肩痛がある55歳の男性。最初は五十肩と軽く考えていたのですが、日によっては肩から肘にかけての痛みが出たり、肘から親指、人さし指、中指のしびれを覚えたりします。

 心配になり整形外科を受診。問診後、肩と首のレントゲン撮影が指示されました。すると、肩は問題なく、首は加齢による変化とストレートネックが指摘されました。

 診察では、まず両方の肩をあらゆる方向に動かされましたが、動きに左右差はなく、痛くもありませんでした。

 次に首を後ろに反らすように言われました。すると左腕へ放散する痛みが走り、首を戻すと痛みは消えました。首から腕に伸びる神経の状態を調べる筋力・感覚・反射のテストでは、筋力はあるものの左腕の感覚の鈍さが判明し、反射が低下していると言われました。

 これらの結果から、診断名は「頚椎症性神経根症」でした。「首からくる神経痛。五十肩と間違われやすい」との説明で、神経痛に効く薬が処方されました。再診時には痛みはずいぶん鎮まっており、追加検査したMRIでも神経が挟まっている様子が確認できたとのことでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議