「何か変…」が低血糖のサイン 対策が遅れれば認知機能低下のリスク

公開日: 更新日:

 糖尿病では、高血糖とともに低血糖にも注意が必要だ。糖尿病治療を専門とする「あおいクリニック」(東京都港区)の恩田美湖医師(糖尿病専門医)に話を聞いた。

「高血糖に関しては避けようと頑張るのですが、低血糖に関しては、あまり重要視しない方が少なくありません。一度起こしても、振り返らない傾向があります」

 低血糖は、血糖値が正常範囲以下にまで下がった状態を指す。一般的には血糖値が70㎎/デシリットルを下回ると、血糖値を上げようとする自律神経の反応による症状が生じる。冷や汗をかく、脈が速くなる、手や指が震える、不安な気持ちが生じる、顔色が青白くなるなどだ。

「さらに血糖値が下がると、脳の中枢神経系の症状が出始めます。頭痛、目のかすみ、集中力の低下、生あくびなどです。脳へ不可逆的な影響を与え、将来的に認知機能の低下を招く恐れがあります。もっと下がると、異常な行動やけいれん、昏睡が生じ致死的な状態に至る可能性があります」

 自律神経の症状が出始めた時点で、速やかに対策を講じることが肝心だ。最初の症状として冷や汗や脈が速くなるなどを挙げたが、実際は個人差がかなりある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小泉進次郎「無知発言」連発、自民党内でも心配される知的レベル…本当に名門コロンビア大に留学?

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    9日間の都議選で露呈した「国民民主党」「再生の道」の凋落ぶり…玉木vs石丸“代表負け比べ”の様相

  5. 5

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  1. 6

    野球少年らに言いたい。ノックよりもキャッチボールに時間をかけよう、指導者は怒り方も研究して欲しい

  2. 7

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    28時間で150回以上…トカラ列島で頻発する地震は「南海トラフ」「カルデラ噴火」の予兆か?

  5. 10

    自転車の歩道通行に反則金…安全運転ならセーフなの? それともアウト?