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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【黒酢】「血」の巡りを促進し「腎」を強化してかゆみを改善

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 肌がかゆくてかゆくて仕方ない。かゆみで夜もよく眠れない……。老化にともなって現れやすい「皮膚のかゆみ」。加齢によって、皮膚も変化します。角質細胞に含まれる保湿成分「天然保湿因子」や、角質細胞の隙間に存在する「角質細胞間脂質」が減少。角質中の水分が失われ、皮脂の分泌が低下することで皮膚が乾燥しやすくなってしまうのです。

 皮膚の乾燥はバリアー機能を低下させ、外からの刺激を防ぐことができない原因になります。そのため、少しの刺激でもかゆみが起きてしまうのです。これは「老人性皮膚掻痒症」といって、50歳以上の男性に多くみられます。かゆいからといって、さらにかきむしると皮膚が傷ついて、より症状は悪化していきます。特に皮膚が乾燥する秋から冬にかけては、かゆみがひどくなりがち。外から十分な保湿ケアも重要ですが、食養生による改善にも努めましょう。

 中医学では加齢による皮膚のかゆみは、「血」の巡りの悪さによって引き起こされると考えます。血は、全身に流れて体の隅々にまで栄養を与える液体を指します。それが滞り、皮膚を滋養できなくなることで、皮脂や水分の分泌が低下し、かゆみにつながるのです。改善のためにはまず、血行をよくする食材を取り入れましょう。また、老化をつかさどる臓器「腎」の働きが低下することも、皮脂や水分の不足を引き起こします。あわせて腎をサポートする食材の摂取も大切です。

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