「睡眠負債」があるのなら「睡眠貯蓄」も存在するのか?

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 驚いたことに、この男子高校生はチャレンジ終了後14時間40分寝ただけで体の状態が回復したことです。このように、人間は長時間寝られないシステムを持っており、睡眠貯蓄や一括返済も事実上難しいと考えられています。

 とはいえ、1日の睡眠時間を短期間延ばすことは可能なようです。ある実験で平均睡眠時間7.5時間の10人を1日14時間ベッドに入るようにしたところ、全員が平均13時間前後寝たそうです。

 もっとも、この10人は睡眠時間が徐々に短くなり、3週間後に8.5時間になったそうです。恐らくはこの10人に必要な睡眠時間は8.2時間だったのでしょう。「睡眠負債」解消のための「睡眠貯蓄」も「睡眠負債一括返済睡眠」もないと私は考えます。できることは毎日必要な睡眠時間をとることです。

(弘邦医院・林雅之院長)

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