なりたくない病気1位「認知症」の実像 在宅看取り年間200人の名医が語る

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■「治療する」ではなく「対応する」ことが大事

 認知症が問題となるのは、その「行動・心理症状」が自傷・他害行為につながったり、家族や施設での生活に影響が出るなど、「環境への影響」が表れるときだ。

「症状による徘徊や夜間の不穏などは、適切な薬物コントロールで解決することも少なくありません。認知症は『治療する』ではなく、その症状に対してきめ細かく『対応する』ということが大事です」

 認知症初期であっても、記憶障害や見当識障害が出て、周りとの意思疎通がうまくいかなくなったり、夜間の不眠などが続いてしまうケースがある。そのことで、本人が自信がなくなったり、日常生活が面白くなくなってしまう場合もあるという。

「それは、認知症というより『老年性うつ病』のケースが多い。実際にうつ病患者全体の約4割は60歳以上の方であり、高齢者の加齢に伴うさまざまな生活背景によるうつ症状は、そこに対して寄り添う周囲の配慮が不可欠な問題です」

 認知症治療薬を長期服用している人の中には認知症ではなく、うつ症状や行動における課題を持つ人であることが多い。

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