著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

86歳心房細動の男性「悪化リスクはあってもできる限り家にいたい」

公開日: 更新日:

 地域包括支援センターの紹介で、先日から私たち診療所が訪問するようになった86歳の男性。奥さまと2人暮らしで、心房細動と非結核性抗酸菌症を患っていました。心房細動は、心房といわれる心臓の上の部屋が小刻みに震え脈が不規則になり、動悸、息切れ、倦怠感などの自覚症状をきたす病気です。また、非結核性抗酸菌症は、土やホコリなどの中にいる非結核性抗酸菌で起こる病気で、咳、痰に発熱などの症状が見られます。

 もともと某大学病院に通院されていたのですが、歩行が困難な上に、病気の影響で脚が腫れ、息苦しさもあり、通院を断念。入院ではなく在宅医療に、となったのですが、どうやら理由はそれだけではないようでした。

「もう入院はしたくないな……。あのS先生、なんかピンとこないんですよね。言っていることが。いつも同じような検査をして、同じようなことを言って、時間ばかりが経って。なのに予約の時間を3~4時間も平気で取らせて」

 開口一番、これまで通院していた病院に対する不信感を吐露する患者さん。一方、近くに住む娘さんは、下肢の浮腫、筋力低下、認知機能低下を心配されており、入院を希望されているご様子。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃