著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

3世帯住宅に住む90歳夫婦 夫は要支援、妻は要介護の状態で…

公開日: 更新日:

「まだ病院から詳しい情報はもらえてなくて」

 私たちが最初にその患者さんのご自宅に伺った時に開口一番そう訴えたのは、患者さんご夫婦の娘さんでした。3世帯住宅にお住まいの共に90歳のご夫婦。要介護1認定の奥さまは「脊柱管狭窄症」と「肺挫傷」を患い、要支援認定の旦那さんは昨年10月に「脳挫傷」と「頭部外傷後てんかん」と診断されました。

 もともと会員制のクリニックに通院されていたとのことですが、旦那さんが犬の散歩中に転倒。頭部をけがし、その病院に搬送されたことをきっかけに夫婦そろって在宅医療を導入することを決めたといいます。

「事故か何かで頭をけがされたんですよね」(私)

「はい、犬の散歩中に。病院に搬送されて治療されまして、それでてんかんと診断されて、抗てんかん剤のイーケプラを飲んでいます。しばらく飲みましょうってことで、それで異常がなければやめましょうって言われています」(娘)

血圧少し高いですね。入院中になにか言われたことはありますか?」(私)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?