著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

86歳心房細動の男性「悪化リスクはあってもできる限り家にいたい」

公開日: 更新日:

「足がむくんじゃったのはさ、もっと入院中にリハビリやらせてくれなかったからだよ」(患者)

「もし今度、入院した場合もS先生が担当ですか?」(娘)

「もう入院したらしょうがないや」(患者)

「もっと悪くなるリスクはあります。でもできるだけ家にいたいわけですね」(私)

「そうですね」(患者)

「わかりました、では看護師さんも頻回に来てもらえるように指示を出しますし、もしも夜など苦しくなったら、当院に連絡をくだされば駆けつけます。その時点でお父さんは入院したくないとは言わないと思います。ただリスクはあります。搬送が間に合わないということもあるかも。ベストな選択ではないですが、お父さんのお気持ちを考えた上で、このやり方でやっていきましょう」(私)

 ご本人の希望によっては、ベストではなくベターを目指す。それも在宅医療ならではのやり方なのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」