手首や足首にできるしこり「ガングリオン」は放置しても大丈夫?

公開日: 更新日:

「注射で中にたまっている粘液を抜くのが、もっともメジャーな治療方法。ただ、『抜くだけで、終わり』とする医療機関が多いのですが、これではいったんは治まっても、結局、何度も繰り返しできてしまう人が多いです。注射の治療で重要なのは、中の物質を抜いた後にしっかりと患部を圧迫することにあります」

 中身を抜いた後は、患部の上にガーゼを枕状にして折って何枚か重ね、医療用テープで留めて圧迫する。少なくとも48時間はその圧迫状態を保つ。

「その後もできれば2週間ほど自宅でも圧迫を続けてほしい。当院ではガーゼや医療用テープをご購入いただき、家で患者さん自身が処置できるようにやり方を指導しています。注射後に時間をかけて圧迫をしっかり行うと、再発率はかなり下がります」

 圧迫中はなるべく患部に負荷をかけないことを意識する。日常生活は通常通り送れるが、激しい運動をしたり重い荷物を持ったりするなど、患部の酷使は避けた方がいい。

 ガングリオンそのものは、前述の通り痛みがない。しかし、ガングリオンが神経を圧迫し、痛みが出ることはある。見た目が気になったり、再発を繰り返すので注射以外で何とかしたいという患者もいる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった