著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

睡眠時間が短いと夕食後のカロリー摂取と体重が増える

公開日: 更新日:

 患者さんによく言っていることのひとつが、「睡眠をしっかり取ってください。質の良い睡眠を取れるようにしてください」です。なぜなら、慢性的な睡眠不足が、糖尿病肥満のリスクを上げることは研究ではっきりと分かっているから。

 中には「平日は仕事で忙しくて十分な睡眠時間を確保できない。だから休日に寝だめをするようにしている」という人もいるかもしれません。しかし、寝だめは生体リズムを狂わせ、夜になってもなかなか眠くならず、一方で朝の目覚めを悪くします。

 さらには、慢性的な睡眠不足と同様に、糖尿病や肥満のリスクを高めるのです。

 コロラド大学ボルダー校のケネス・ライト教授が、こんな研究結果を発表しています。それは、3つの健康パターンの影響を見たもの。

 まず、36人の健康な男女をランダムに3つのグループに分け、1つ目のグループには「毎晩9時間までの睡眠」、2つ目のグループには「睡眠時間を5時間に制限」、3つ目のグループには「睡眠時間を5時間に制限して5日間過ごし、次の2日間は好きなだけ遅くまで寝てもらう。そしてまた睡眠時間5時間に制限する」というようにしました。3つ目のグループは、つまりは「平日は睡眠不足、休日の2日間は寝だめ」ということですね。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝