新学期が始まってもダラダラ…一家の「社会的時差ボケ」をどう解消するか?

公開日: 更新日:

 朝の駅に学生服姿の子供たちが戻ってきた。休み明けの新学年を迎えて張り切っていると思いきや、寝不足の顔をした子供たちが多い。ただよくよく見ると、あくび顔は子供だけでなく大人や高齢者にも多い。そんな姿に、内心で苛立っている人も多いのではないか。しかし、それは気力が足りないのでも怠けているのでもない。休みと平日との睡眠時間の差による「社会的時差ボケ」が影響しているという。早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構招聘研究員で、時間栄養学の観点から医学や栄養学、調理学など幅広い領域の研究を行う愛国学園短期大学の古谷彰子准教授に話を聞いた。

「子供に限らず、大人でも休み明けは決まって体がだるく、ダラダラしてしまうという人がいます。かつては疲れが残っているからと思われていましたが、いまは『ソーシャルジェットラグ』(社会的時差ボケ)が原因であることがわかっています」

 社会的時差ボケとは、会社、学校、家事などで制約がある平日の睡眠と制約のない休日の睡眠、その人本来の生物学的睡眠との差によって引き起こされる「生活リズムのずれ」を指す。休み明けに寝足りない、体が本調子でないと感じるのはこの社会的時差ボケによるものだという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  2. 2

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪

  1. 6

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  2. 7

    悠仁さま「9.6成年式」…第1子出産の眞子さん、小室圭さんの里帰りだけでない“秋篠宮家の憂鬱”

  3. 8

    参政党議員「初登院」に漂った異様な雰囲気…さや氏「核武装」に対しゼロ回答で現場は大混乱

  4. 9

    ダルビッシュの根底にある不屈の反骨精神 “強いチームで勝ちたい大谷”との決定的な違い

  5. 10

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー