子供の「眠れない」を放置すると不登校や成長の妨げを招く

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスの影響で昨日・今日から新学期という学校は多い。「しばらくは睡眠覚醒のリズムが乱れる子供が増えるでしょう」と指摘するのは、子供の睡眠障害に詳しい淑徳大学看護栄養学部看護学科教授の林雅晴医師だ。

 人間の体には毎日一定のリズムを刻む「体内時計」が備わっているが、夜更かしや運動不足などが続くと体内時計が乱れ、睡眠・覚醒のリズムも乱れてしまう。

「子供にはできる限り早寝早起きをさせてください。入浴後はゲームやスマホチェックはせずにベッドへ。朝はカーテンを開けて太陽光を浴びる。一口でもいいので朝食を取ることも体内時計を整える上で大切です」(林教授=以下同)

 一時的な体内時計の乱れなら、規則正しい生活に戻すことでたいていの子供は体内時計が正しく働くようになる。

 一方、そううまくいかないのが、ADHD(注意欠陥多動性障害)や自閉スペクトラム症(ASD)といった神経発達症(発達障害)の子供たちだ。そもそも神経発達症では入眠困難や過眠、中途覚醒といった睡眠障害を併発しやすい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」