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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

どんな体型も容認する「ボディ・ポジティブ」は肥満の奨励ではない

公開日: 更新日:

「ボディ・ポジティブ」という言葉がここ数年注目されています。

 体格や体型、肌の色、性別、身体能力などに関係なく、すべての「体」を受け入れることを推進する運動です。

 このムーブメントは特にファッションを中心とした消費に影響を与えています。多くのブランドがサイズの種類を増やし、広告やファッションショーに、プラスサイズのモデルが登場するのは当たり前になりつつあります。

 ところがここで出てくるのが、アメリカ人の肥満の問題です。7割が太り過ぎで4割が肥満症のアメリカでは、「ボディ・ポジティブ」は、肥満を礼さんしているのではないかという批判も珍しくありません。

 しかしそれに対し「ボディ・ポジティブ」推進派はこう反論しています。

 自分の体型に関するネガティブなイメージは、摂食障害やうつなどのメンタルの症状を引き起こすことがわかっています。さらにソーシャルメディアやセルフィーの時代になり、その傾向はさらにエスカレートしていることも明らかです。

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