要介護認定を受けたものの本人が拒否したら家族はどうするべきか

公開日: 更新日:

 要介護認定を受けると、所得にもよりますが、1割負担額でデイサービスに通えます。通所してもらうと毎日介護をしている家族の負担は減りますが、本人は嫌がるケースがほとんどです。認知症の方は認知機能の低下によって前日の行動を思い出せません。そのため、デイサービスに通っていること自体を忘れてしまい、なぜ行かなければならないのか分からず、知らない場所に連れていかれるのを怖がるのです。

 また、デイサービスと聞くと、認知症の方や病気の人が通う場所だというマイナスの印象を持つ高齢者が多いので、デイサービスに行ってもらう際には「介護」や「デイサービス」という単語を使わないよう意識しましょう。通所を促す際、「健康な体でいるためには運動しないといけないけど、一人で運動するのは難しい。でも、デイサービスに行くと運動を教えてくれる上に、送迎までしてくれるんだよ」と伝えると本人は進んで行くようになります。

 認知症の方は直前の記憶がなくても、若い頃の記憶は比較的残っています。仕事の習慣があった人であれば、デイサービスを職場に見立てて「○〇さんにぜひお願いしたいお仕事があるので職場に来てくれませんか」と伝えると、自分は頼られているんだと自尊心が高まり、気分良く行ってくれるケースが多いです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」