著者のコラム一覧
清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

片頭痛は「痛い」と感じてから薬を飲むのでは遅い

公開日: 更新日:

 片頭痛と緊張型頭痛は、長年まったく「別物」の頭痛であると考えられてきました。しかし、最近は2つの頭痛の境界線はあいまいになりつつあります。緊張型頭痛で見られるふらつきやめまいが、片頭痛でも起こることが研究で解明されてきたためです。

 これらの頭痛の共通の原因に「脳が敏感になっている」ことが挙げられます。つまり、慢性的な頭痛の原因は大なり小なり、「脳が異常な興奮状態になることが原因」であるということです。

「脳が敏感」にならないようにするには、どうすればいいのか。対処法としては、この連載でもすでにお伝えしているように、日常生活で「なるべく脳を刺激しない」こと。特に、強い光、音、香りを極力避けるようにしてください。

 とはいえ、気をつけていても頭痛がやってくることはある。頭痛がひどくなると吐き気を伴うこともあり、すぐに医療機関を受診するのも難しい場合もあるでしょう。

 そんな時には我慢をせずに市販の頭痛薬を服用するのが現実的ですし、実際、私のクリニックにも「どんな薬を飲めばいいでしょうか」と患者さんが多く相談に来られます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは