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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

既婚者と独身者…人として継続的な成長をするのはどっち?

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 また、アメリカ・ボストンカレッジの研究では、全国家族世帯調査と一般社会調査を使用した大規模な調査を行っています。アメリカの成人の親族、隣人、および友人との関係を調べたところ、既婚者よりも独身者の方が頻繁に連絡を取り合い、相互扶助の精神が高い傾向にあることも明らかになったそうです。

 もちろん、“家族に対するつながり”に関しては既婚者の意識も高いのですが、それ以外となると独身者の方が意識は高いそうです。独身者はライフワークを考える傾向が強く、既婚者はライスワークを考える傾向が強いという結果が見て取れたそうです。

 既婚者ならではのメリットもあるでしょう。先のデパウロ博士は、「既婚者に利益をもたらす法律の数を考えると、独身の人々よりもはるかにメリットがあり、その多くは経済的なもの」と話しています。あくまでアメリカのケースではありますが、結婚によって独身にはない恩恵にあずかれるのです。

 また、ミシガン大学が行った大規模調査によれば、パートナーとの強い関係性は、健康上においてもプラスになると示しています。例えば、うつ病のリスク低下、血圧を下げるため心臓疾患の罹患リスクが低下すると、分かったのです。

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