じゃこは単にじゃこにあらず…どろめ、釜揚げ、かちりといろいろ

公開日: 更新日:

 飲み友達に会うために、高知県安芸市に出かけた。70代の友達は全く変わらずの元気ぶりだったが、当時一緒に飲んでいた仲間たちが病気やらなんやらで飲み屋に顔を見せず(見せられず)、会わなかった4年という歳月を感じさせられた。

 安芸といえば、ちりめんじゃこ。ごめん・なはり線安芸駅構内に併設されている「ぢばさん市場」は、地元の魚、野菜、加工食品、総菜、弁当、パンなどがずらり並ぶ、すてきスポットなのだが、もちろん“おじゃこ”もよりどりみどり。

 安芸に行くまで、私にとって、ちりめんじゃこは、単なるちりめんじゃこだった。ところが、さにあらず。“おじゃこ”は、どろめ(生しらす)、釜揚げちりめん(どろめを100度ほどのお湯で茹で上げたもの)、ちりめんじゃこ(釜揚げちりめんを天日干しし、水分量をどろめの6割くらいまで落としたもの)、かちり(ちりめんじゃこをもっと乾燥させたもの)と、さらに種類が分かれる(安芸の皆さん、もっと種類があるようなら、教えてください)。ドロッ、フワッ、カチッ、と食感が違って楽しい。

 何度も通っていた時にはなかった「東風ノ家」に今回は泊まった。築80年の古民家を利用したゲストハウスだ。「ぢばさん市場」で、かちりやカツオのサク(大きいのが500円!)、トマトを買い、東風ノ家で堪能。高知・土佐山田町(香美市)のクラフトビール「TOSACO」も一緒に。

「1カ月滞在しているんです。ワーケーションで」と話す同宿の男性が、心底羨ましかった。

 (和)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし