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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「腐ったリンゴ」の実験…組織に悪影響を与える人物とは?

公開日: 更新日:

 この実験は、これだけでは終わりません。仕掛け人が①②③を演じても影響が出なかったケースがあったというのです。

 一体、何が起きたのか? 仕掛け人を紛れ込ませたものの、そのグループには仕掛け人の言動を無効にするようなメンバーAがいたそうです。

 Aは、このような実験が行われているとは知らなかったそうですが、仕掛け人が愚痴や嫌みを吐いたりしても、彼を注意するでもなく、その代わりに他のメンバーに笑顔を振りまいたそうです。

 つまり、結果的にAの性格が緩衝材となり、仕掛け人のネガティブな行動を中和させたのです。

 実験を行ったフェルプスは「Aの存在はチームに安心感をもたらすものだった」と分析しています。

 フェルプスが指摘する、自分の考えを自由に発言・行動できる環境を「心理的安全性」と呼びます。世界的企業であるGoogleも「心理的安全性が高いチームの方が生産性が高い」と発表(2015年)しています。


 彼らは、その方法として、「チームメンバーの個性を尊重する」「フィードバックを積極的に行う」「コミュニケーションを活発にする」「チームメンバー同士の信頼関係を築く」ことなどを提案として挙げ、こうした協調力こそが組織やグループには欠かせないと説明しています。

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